吸音ボード どう違うの??


  ・目指せ! 防音の達人 [防音の基礎知識]   ・防音の専門用語集

  ・吸音ボードの設置方法   ・吸音ボード どう違うの??   ・遮音マット どう違うの??











[ GCボード ] [MGボード ]

それぞれの違いは??



2つに吸音性能に大差はありませんが、GCボードは面積あたりの価格が安く、
MGボードは遮音性能で上回るという違いがあります。

サイズは [MGボード×3枚=GCボード1枚] となり、MGボードを3枚
並べるとGCボードのサイズになります(GCボードが畳1枚分ほどの大きさです)。


吸音ボードを選び方のポイントは下記の様になります。





素材について


■GCボードの中身の素材は「グラスウール」

 グラスウールとは、ガラス繊維でできた綿のようなものです。吸音材としては
 もちろん、断熱材としても全国で広く使用されています。

 そのグラスウールをボード状に固めて、白いガラス繊維製の布で包んだのが
 GCボードです。MGボードと比較すると、GCボードが価格が割安です。



■グラスウールの安全性は??

 グラスウールは普通に使う限りは全く心配ありません。

 (グラスウールの安全性についてはこちらをご覧ください



■MGボードの中身の素材は「ロックウール」

 ロックウールとは、鉄鉱石から生まれた繊維で作られた綿の様なものです。
 こちらも、吸音材・断熱材としてグラスウール同様に広く使用されています。

 そのロックウールをボード状に固めて、白いガラス製の布で包んだのが
 MGボードです。密度が高いためMGボードの遮音性能はGCボードを上回ります。



■ロックウール(岩綿)と、有害なアスベスト(石綿)は何が違うの??

 名前はよく似ていますが、全く異なる物質です。
 ロックウールも、グラスウールとともに安心してご使用いただけます。
 (ロックウールの安全性についてはこちら



■表面のガラスクロとはどんな物??

 ガラス繊維製の布で、例えるなら目が粗めのナイロンやポリエステルのような質感です。
 当店の吸音ボードは全て、安心の【厚手】ガラスクロスです。

 薄手は中身が透けて見た目が悪く、また漏れ出しての飛散も多く、
 室内での使用には適しませんので、くれぐれも薄手の類似品にご注意下さい。

 どちらの商品も特注カラー【厚手】ブラックを用意しております。



■どちらも「ボード」ということは硬いの??

 吸音材(断熱材)は細かい繊維の集まりで、例えるなら
 綿を押し固めたような形をしております。

 それに布(厚手ガラスクロス)を巻いた製品ですので、手触りは硬めの
 マットレスの様なイメージになります。

 荷重がかかると潰れますので、床等重量のかかる場所には使えません。






仕様・性能について


■吸音ボードだけで防音できるの??

 「防音」という言葉には、吸音・遮音等様々な要素が含まれます。

 吸音ボードはその名の通り「吸音」が主な役割で、内部を透過する
 音を熱エネルギーに変換することで吸収するものですが、
 吸収しきれない音はそのまま通過するので、それだけでは十分ではありません。

 当店商品の「遮音シート」等は、逆に「遮音」が主な役割で、
 音を跳ね返して遮断するものですが、薄い防音シート単体では止めきれない
 場合が多く、また反響し音が響きやすくなる面もありますので、これだけでも
 十分ではありません。

 吸音ボードの下貼りに、遮音シートを用いることで両方を併用し、
 吸音・遮音と両方の要素を持たせることで、反響と遮音に配慮した
 理想的な防音施工となります。

 なお、吸音ボードのうち「MGボード」は、他商品に比べて密度が高いため、
 比較的、遮音性能も併せ持つ商品となっております。
 隣の部屋へ(または隣の部屋から)の音漏れを軽減したいという目的には、
 MGボードの、50mm~100mmの厚みのあるタイプをお使い頂くと効果的です。



■壁に貼らないと効果がないの??

 純粋に「吸音」のみが目的の場合は、お部屋の四隅に置いたり、
 壁や家具などに立て掛ける等、自由に設置していただけるのですが、
 もし「遮音」も目的となる場合は、隙間を塞ぐことが重要なため、
 貼る、もしくは何らかの形で「繋ぎ目を詰めて固定する」方法が必要です。

 また、吸音ボードの表面のガラスクロスは「額縁貼り」のため、
 表面と側面はきれいに包まれていますが、裏面は余った部分を
 巻き込んであるだけで、裏側の大部分はむき出しになります。
 (壁に貼って裏側がふさがる事が前提となっているためです)

 そのため、壁に貼ったり、ボードの裏側に何かを貼って塞がない場合は
 素材の細かな繊維が飛散する可能性もありますので、ご注意下さい。

 


■50mmと25mmはどっちがおすすめ??

 吸音ボードの厚みはそのまま吸音性能に直結しますので、
 単純に倍とはいかないまでも、明らかな吸音性能の差があります。
 (※実際にご注文を頂くボードの約8割は厚さ50mm以上のものです)

  綿を押し固めた様な比較的柔らかい素材ですので、25mmの場合は
 「ボード」と呼べるほどの硬さは無く、自立性が求められる用途には
 向かない可能性もございますのでご注意下さい。

 以上のことから当店では吸音ボードの厚みは、50mmの方をおすすめしております。



■1枚あたりの重さは??

 GCボード(50mm・大型)→ 約 2.6 kg
 GCボード(50mm・小型)→ 約 0.8 kg
 GCボード(25mm・大型)→ 約 1.3 kg
 GCボード(25mm・小型)→ 約 0.4 kg

 MGボード(100mm)→ 約 4.4 kg
 MGボード(50mm)→ 約 2.2 kg
 MGボード(25mm)→ 約 1.1 kg

 材料の密度(一定量あたりの重量)等からの概算です。
 どちらも重すぎず、人の手で持つには取扱いのしやすい重量です。

 1枚あたりの大きさは、GCボード(大型)がMGボードの約3倍
 ありますので、面積あたりで考えるとMGボードの方が重くなります。




※上記はあくまでも目安です。ご不明な点はお気軽にお問い合わせ下さい。







                  おすすめの吸音ボード

吸音ボード GCボード
吸音ボード MGボード
吸音ボード MGボード ブラック
GCボード 厚さ50mm
MGボード 厚さ50mm
MGボード ブラック



吸音ボードの設置方法